いつしか日記

日々の日記。圧倒的に仕事の話。

入力も出力も変換もおかしい

2021.8.26


木曜日。

 

新人パートと男性社員(20歳)の入社日。

 

 

 


朝。

 

笑い袋から品質会議の議事録と活動報告書が配られた。

笑い袋は事務局メンバーの1人。

現在は感染予防で会議は少人数で行われている。

 

 

 

 

 

 

『社外不良件数は19件まで!』

 

今年の目標である。

 

 

 

現時点でなかなかヤバい件数になっているとみんな言っている。

わたしもそう思う。

原因は他の日記に書いてある通りだからここで書かないけど。

 

 

品質長が件数を発表してる筈なので配られた物を読んでみた。

 

 

 

 

報告書によれば、

社外に流出した不具合十数件・・・が、

社内で止めた事になっていた。

流出は3件。

 

数字が逆で報告されていた。

 

 

 

何かやりかねない男だとは思っていたが・・・赤ベコ(品質長)よ。

 

ドSな"蛇"という男にネチネチ言われるのを恐れてやったか?

正論で巻き付いてくるタイプの蛇。

ロックオンすると離さないからね。

 

 

 

 

というか社内不良3件あったのは初耳。

赤べこは出荷検査で発見された不具合は問題にしないから社内不良0件かと思っていた。

 

じっくり内容を読むと、赤べことは関係ない部署の社内不良が3件だった。

 

他部署のはカウントすんのかい。

 

 

赤べこが所属する部署の不具合を訴えた場合、

赤べこが品質長という仮面を被って示談に持っていくようになあなあしに来る。

 

 

赤べこみたいな事をしてると検査員のやる気と質を落としかねない。

逆に「とことんやってやる!」って燃える場合もあるけど。

 

 

 

 

 

 

指摘してみた。

数字が逆になってると。

 

NOは「本当だ」と笑っていた。

笑い袋は無反応。

会議出たの君しかおらんのじゃが・・・

 

笑い袋から何か聞けるかと思ったが、

待っていたのは面倒臭い方の反応だった。


 

わたしと背中合わせの席にいる笑い袋。

わたしが振り向いたら斜め後ろから眼球と顔筋くらいは見える。

目の動きや表情の硬さでは耳に意識がいってるなって様子ではあるのに、

自分に関わる話になるとこうなる。

 

名前を呼ばれ、話の中心に招かれるのを待っているあれの反応だ。

笑い袋自身もこちらが招きやすい様に妙な距離感でウロチョロしてくれるあれの反応だ。

 

 

雑談は進んで参加するけど、

自分が話の中心になれる様な話題になると途端に主役登場!のお膳立てに利用して来て面倒臭くなる。

 

話の中心と書いたけど、実際は一言だけ答えて欲しいというレベルでこれを要求される。


盛り上げてくれるとかサプライズが起きる訳でもない。割に合っていない。

これでお膳立てを求めてくれるな。

主役のつもりならお前が気を配れ。

 

って言っといて。

 

 

 

 

 

しかし何にでも中心になりたがる訳では無い。

仕事のスケジュールやなんかを決める打ち合わせになると、

スーッといなくなって近付いて来なくなる。

 

そういうのは他の人達に任せて都合が良い話だけお膳立てして欲しいらしい。

主役に持ち上げてもらえるもんだと思い込んで全身で寄り掛かってくる。

その考えが透け透け過ぎてBPOの放送基準に引っかかって誰からもお呼びがかからなくなってしまった。

 

 

 

 

ちなみにお膳立てして呼んだ場合。

第一声は驚いた声を出すが、

待ってましたと期待に満ちた目で鳩が豆鉄砲食らった表情をする。


それはそれは演技臭く、お前聞こえてただろって言いたくなる。

この1パターン。


せめて3パターンくらい用意しとけや。


 

 

 

 


 

 


朝礼。


女性の新人さんと男性の新人くんが挨拶に来た。

女性は30代で、男性の方は20歳とか聞いたな。

 

密にならないように新人紹介は2部に分かれていた。

仕方ない事だけど、「頑張ります!」は1回で済ませたいよな。

 

新人くんの髪がサッパリしていた。

ちょっと垢抜け。

 

 

 

 

 


 

 

 

朝礼後。

 

隣の部屋からボスの声が聞こえて来た。

仕事の流れや部屋の説明、トイレの場所なんかを教えている声。

 

どうやら新人さんに説明をしているようだった。

 

 

 

あれ?

みんな山場迎えてるからって笑い袋が新人さんを任されてたはずだけど、

どうした?

 

見ると笑い袋は新人さんと一緒にボスの説明を聞いていた。

 

どうした?

 

 

 

 

 

 

 

次に目を向けた時、笑い袋はボスの周りをウロチョロしていた。

 

こういうコメディな動きをさせたら右に出る者はいない。

見事なウロチョロした動きだ。


 

ボスは気にせず説明を続けている。

 

新人さんは頑張って笑い袋を見ないようにしている。

 


ボスが新人さんを連れて別の部屋に行くと、

笑い袋はついて行かず「the 何をしていいか分からない」状態になる。

表現力がすごいよ君。

 

それからパートさんに何か「やれやれ困った」みたいな表情をして見せて笑い袋は自分の仕事を始めた。

 


パートさんはちょっとざわついていた。

 

わたしは隣の部屋からガラス越しに全体の様子を見渡していた。

 

見ていたわたしもこのコメディな世界観の一部だ。

不思議そうに見ている人役。

 

実際は、日記のネタを見つけた人役。

 

 

 

 

 

 

 

 

後にボスがこんな事を言っていた。

 

「聞くつもりは無いのに聞こえてくるワッラー(笑い袋)の説明が『え!?』って感じで・・・思わず代ったよ」

 

 

あ、お疲れ様でした。

ボスが1番スケジュール詰め詰めなのに。

 

 

 

 

 

 

どういう説明をしてたのか詳細は分からないけど、思い当たる事が1つ、2つ。

 

この2つは共に日頃から問題になっている。

 

 

まず1つをちょっとコントで例えてみる。

 

 

 


 

コント『言われた事をやる』


 

シェフ「皿に付け合わせ盛り付けて」

笑い袋「分かりました!」

 

野菜やポテトを皿に大胆に盛り付ける笑い袋。

 

シェフ「メインの肉置けないじゃん!?」

笑い袋「あ、はい・・・言われた通りに・・・」

シェフ「いやいや、肉置けないんだよ!?」

笑い袋「あ、はい、そうですね・・・」

シェフ「メニューの写真見て!こうだから!」

笑い袋「なるほど!」

 

舞台が暗転して、翌日。

 

シェフ「(今日は大丈夫だろう)さて、笑い袋さん、そろそろ皿に付け合わせ盛り付けといて」

笑い袋「はい!」

 

野菜やポテトを皿に大胆に盛り付ける笑い袋。

 

シェフ「んん!?笑い袋さんこれ!」

笑い袋「はい!・・・言われた通りに・・・」

シェフ「なってないよ!?昨日と同じなんだけど!?あーもうここはいいから、皿洗っといて!」

笑い袋「はい!」

 

笑い袋「洗い終わりました!」

シェフ「早かったね・・って『皿だけ』洗ってんじゃん!?」

笑い袋「あ、はい、他はやらない方がいいのかなって・・・」

シェフ「なんで!?」

笑い袋「言われた通りに・・・」

シェフ「俺のせいかよ!」

 

 

オチ。

 

 

 

 

 


 

分かりやすく表現しただけで、

ここまで極端な事はあんまりない。

 

 

 

指示する側の「やって」と笑い袋の「やった」は目的が違う。

解釈違いが起きている。

 

これが1つ目。

 

 

今回これで選手交代されたとなると、

上司達の目的「新人が早く馴染んで戦力になる事」に対して、

笑い袋は「これ数えて、これ切って」という単発バイトのような、

もっと言うと機械に指示を出すみたいなやり方で指示していたのかな、と。

 

確かにやる事を教えてはいるけど。


もちろん悪気は無いだろう。

 

他人が言う事を100%で汲み取れる人なんているとは思えないし、

俺の言う事100%汲み取れよ!って言う奴は

お前が100%を出力する努力が出来てねーんだよ。とは思う。

 


・・・なんだけど、

それでも擁護できない癖が笑い袋にはある。

 


『面倒臭い』だ。

 

 

 

 

選手交代された考察2つ目。

 


1つ目は入力の問題。

2つ目は出力の問題。

 

 

 

 

 

笑い袋は『かくかくしかじか』という魔法の言葉が本当に伝わると思っている。

 

笑い袋の魔法の言葉は『という訳でぇ』。


『という訳でぇ』にあらゆる説明を詰めている。

 

 

笑い袋だって一言に色々意味を含む事を言ってんじゃん!

なんで他人からの言葉は額面通りに受け取るの!?

って思うじゃん?


 

笑い袋の『という訳でぇ』には、


『営業から説明されたのを次工程に伝えなきゃいけないけど、

分かんなかったしなんとなく言っとけばみんなプロだしなんとなく上手くいく気がする』


というズボラで楽観的な思考が詰まってるだけだから保護者(営業)の帰りを待ち、保留にする事が多い。


笑い袋は楽できて上手くやれた、得をしている、と思っているかもしれないけど。

その逆。損する癖が強い。

 

 

せめてハリボテの自覚は持って欲しい。

「そういう奴」でいてもらいたい。

 


しかし、面倒臭がりだけど評価されたい欲はある。

どうするか。

 


①経験を積む。

②口頭でマウントを取る。

③評価高い人の真似をする。

 

 


正解は③

 

 

面倒臭い事はすっ飛ばして、

評価の高い人の雰囲気だけをコピーしようとする。

 


そのコピー元の人は仕事が出来て自信があってサバサバしている。


笑い袋は経験があっての判断力を『大雑把で運が良い』だと勘違いしている節がある。


運に任せて雑にやって自信がある女を誤コピーしてしまった。

 


都合が良い解釈をしてしまうのはよくあるけど、

これは都合が良過ぎる。

 

 


入力がおかしければ出力もおかしいし変換器も案の定。

 

 

何があったかは詳しく聞かなかったけど、

このまま新人を任せなくて正解だったと思う。


さすがコピー元のボス。


 

 

 

 

 


 


夕方。

 

フィルム出力業者から電話が来た。

 

印刷データを外注でフィルムに焼いてもらっている。

そこから社内の工程を経てなんやかんやで製品が出来上がる。

 

 

このフィルム業者は最近寸法の歪みが酷い。

他の業者も使ってるけど、ここは直接納品に来てくれたり、

締切の時間が遅かったりでいざという時頼りになるから切れないように定期的に出している。

出さなきゃいけない。

 

 

失敗してるって事をストレートに言うとムッとされるから、

柔らかく伝えてみるもののムッとされる。

ムッとする相手はそこの社長さんだ。

このムッの発散が社内の平社員に向けられてたらと想像すると言い方にすごく気を使う。

 

 


6色印刷なら6枚のフィルムが必要って考え方で、

今回は何色かある内の1色だけをこの業者にフィルム出力してもらいたかった。

印刷をハッキリさせるための白ベタの印刷が必要になったからだ。


出力ロットが違う事によるごく僅かなズレも想定内として、

「寸法注意」と書いて入稿データを送った。

念のため外型寸法も書いてFAXした。

 


そうしたら

「寸法注意と書かれても寸法が分からない」

と電話で言ってきた。

 


ちょっと意味が分からなかった。


 


「FAXでも寸法書いて送ってるんですけど、

それかデータ叩くと寸法出ませんか?

その通りに出力して」

と言うと、

 

「難しいんだよね。他の色も全部一気に出力させて欲しい」

 

 

歪む前提だな。


今までは気を遣って失敗を事故みたいな言い方してあげてたけど、

実は思いあたる事があるな?

 

 

もちろん他の業者はロットが違ってもほぼズレがない。

ここの業者だけ異様に狂う。

確実に歪んでるけど、どこから歪みが始まってるのか分からないほどナチュラルに歪んでいる。

オーガニックに狂っている。

 

 


わたしが納得出来ずにいると、

 

業者「出力して、翌日になったらサイズが変わってる事がある」

 

 

ナマモノなん?

生き物なん?


うちペット不可住宅だけどフィルムなら飼ってもいいんけ?

電車乗る時ペット用のカゴに入れるべき?

わたしが入院とかしちゃったら誰か代わりに預かって面倒見てくれる?

 

 


ふわっとこんな質問が浮かんだけど飲み込み、

「そうなんですか」と言ってる間にどう持っていくか、

少ない引き出しを開けて落とし所を考えていた。

 

 


業者は一見低姿勢なおじさんなんだけどムッとしやすい。

ムッとした勢いで「フィルムは日々変化を続けます」みたいな事を言っちゃったのか?

 

そりゃ材料だから経年劣化とかはあるだろう。

しかしだよ。

翌日には変化してるだと?

それが本当なら何十年も新調しないでフィルム使い続けてる弊社大丈夫?

 

 

 

 

 

 

 

 

残業中。


Nがランボーの話を始めた。


 

ランボーは笑い袋同様、いつも同じ内容で注意されて懲りない人。


 

笑い袋は言い訳がポンポン出てくるから騙される人が多い。

こっちのが強か。


ランボーは頭が回ってないけど言い訳はポンポン出てくる。


 

 

ランボーはいつも帰るギリギリとか、

納期ギリギリになってから作業が間に合わないと報告してくる。

 

「もちろん手分けしてやってくれますよね?」


「納期の方を動かしてください」

 

ということを当たり前のように主張する人。

 


 

昔は報告すらしなかったから報告してくるようになっただけ一歩前進した。

関係者のストレスが減った訳ではないが。


まぁ、そういう人。

 

 

今日も今日とて怒られたランボー

ギリギリじゃなくてもっと早く声を出せと。

そしたら、


「予知能力がないのでわかりません」


と言い返したらしい。


 


 

O「喧嘩売ってるよね笑」


N「だから『あたしだって予知能力ないけどやってるよ!』って言ったらニカァって笑ったの。」

 

 


こわ。