理不尽な月曜日
20220124
月曜日
一昨日の土曜日にコロナ感染者が1万人越えた。
成人式あたりから濃厚接触者になってたパートのピンクさんが復帰した。
息子が濃厚接触者になり、後に陽性反応。
ピンクさんは陰性のまま隔離期間を終えた。
ピンクさんは朝から不機嫌だった。
ピンク「ほんと無駄だった!!濃厚接触の疑いからの陽性だからね!余計だよ!」
健康体のままの隔離で暇で仕方なかったらしい。
どこにもぶつけられないストレス。
Oも復帰した日は不機嫌だった。態度が悪いって意味ではない。
肩身が狭い事からの罪悪感もあり、周りに恨めしい事を言わせない為の防御策かな?と勝手に思った。
しかしマー君はOに堂々と恨めしい事を言っていた。
「いーなー!2週間も休めて!」
こんな奴がモテる世の中になりませんように。
朝から"隣の"が現れた。
「N氏〜」だ。
隣のが来る時は高確率でNに用がある。
「N氏〜」と鳴くのが入って来たら隣のだ。
Nはさり気なく捕まらないように逃げ回っているが・・・・
見つかった。
隣のは左遷先の現場でフィルムから版を焼いたり、材料を切ったりして印刷の前準備が主な仕事になっている。
新人の仕事だ。
定年まで後1年というところで左遷されて来たから、新しく仕事を覚えてもらうって感じでも無い。
それに落ち着きも無く、10分毎にどこかに行っちゃうから左遷先でも扱いに困っている。
新人と仕事を分け、それで管理職としての給料なんだから、劣等感で突っかかって来るのはやめて欲しいもんだ。
で、そんな感じの隣のだけど、
マウントを取りたいが為に、人を試すのも仕事の内にしている。
育てよう、じゃなくてただのマウント。
隣の「版を焼く前にフィルムがめちゃくちゃになってるから整えてよ!」
多色ものの印刷なんだろう。色の数=フィルムの枚数。
N「ん?これ入れ替えてない?」
隣の「入れ替えてないよだって・・・」
N「現場で入れ替えてない?これがこっちで。これがこっちって書いてある。」
材料を切ってる時に何度か紛失騒ぎとか前科があり、
今回も自分でぐちゃぐちゃにした心当たりがなくはないみたいで、勢いが弱まる隣の。
隣の「いやいや、これは理解出来ねーぞ?こういうカラクリがあるって事は・・・じゃあここの図番を信用しちゃって良いってことね?」
図番じゃなかったら何を信用するんだ。
隣のの負け戦だな、と確信した。
N「だってそう書いてある」
隣の「いや〜?いや〜?これ危険だね。ちょっと譲太郎さんとも相談するわ。危険危険」
いそいそと去る。
N「お前が一番危険なんだよ」
隣のには届かなかった。
それから数分が経ち、わたしはOと打ち合わせしていると、隣のから内線がかかって来た。
基本的に嫌な予感しかしない。
またMACの買い換えの話だった。
「見積もり取っちゃって」と言ってきた。
即座に「はーーーい」と返事をしてとっとと電話を切ろうとすると、
隣のは長電話がしたかったみたいで独り言がグダグダ続いていた。
わたしは受話器を耳から離したままOとの打ち合わせを続けた。
Oが隣のに聞こえるように「いつしかさん忙しいの!」と、電話を終わらせようとしてくれているが、
隣のは自分の声しか聞こえていない。
ちなみに隣のは、自分より忙しい人の事が大嫌いだ。
忙しさを張り合って自分の仕事量を誇張する癖がある。それはそれはうるさい。
だからあまり忙しいアピールはして欲しくない。
それから30分もしない内に再び隣のが部屋に現れた。
隣のデーなの?
ポイント何倍なの?
嫌なサービスデーだな。
「N氏〜N氏〜?いない〜?現場かなー?」と捜して今回は見つけられなかった。
隣のが置いて行ったメモを見つけてウンザリしているN。
夕方。
ボスが加工していた。
ボス「30枚以上だよ?あいつ。あいつ。隣のさん」
O「あいつ」
N「あいつさー」
連鎖してみんな隣のを「あいつ」と言う。
隣のが適当な仕事をしたのがバレたからだ。
いつだって適当だけど、後工程の迷惑度が高いとこうなる。
ボス「天気娘さんも、隣のさんがやったやつ見ないのかね」
天気娘の監督不行届。
隣のは管理職なんだけど、みんなから管理してもらっている立場。
天気娘の作業場でのミスなので天気娘の責任が問われた。