いつしか日記

日々の日記。圧倒的に仕事の話。

無責任の法則

2021.8.17


火曜日。

 

 

小町&笑い袋担当のお客さんからの新規を作ってると、

仕様書の情報が足りてなくて進められなくなった。

 

 

わたし「これ型何面?」

笑い「・・・・・・・・・」

わたし「?? 何面?」

笑い「・・・9面・・・?」

 

 

9面では型作らないだろ絶対に。

型屋からえらい高い請求書が届くぞ。

縦か横か知らないけど3面が無難なところ。

 

笑い袋が言う『9面』というのは印刷が3×3の9面付と仕様書に書いてあるから。

わたしが知りたいのは外形を抜く型を何面で型屋に注文したのか。

わたしが作ってるデータは全ての工程に関係する。

当たり前だけどデータが全てと一致してないと製品が作れなくなる。

 

 

笑い袋はプライドと面倒臭い事から逃げる癖のせいで知識を付けてこなかった。

日々知ったかで頑張っている。

 

 

わたし「・・・9面?」

笑い「9面って書いてある・・・」

 

 

確かにこの仕様書を書いたのは営業の小町さん。笑い袋では無い。

でも補佐は笑い袋。

社内に精通してる(はずの)補佐は、

工程がスムーズに進む様に不備がないかチェックする係。

 

仕様書は書いた人のハンコと、それをチェックする補佐のハンコを捺して完成する。

 

 

営業から仕様書を渡された笑い袋はそのままの手でわたしに「いつしかせんせぇ〜えい、こんな新規が入ってきます」と渡す。

 

担当の製品なんだから少しは見なよと

何度かチェックのハンコを捺してからこっちに渡すよう注意した事があるが、

絶対にハンコを捺さない。

苦笑いして逃げてしまう。

責任を負う事になると分かってるから捺したくない。

 

 

 

今回の型面付問題は知らないきゃまずい事って意識はあるみたいで、

素直に分からないとは言ってこない。

何か言わなきゃってトンチンカンな事を言い出す。

 

 

 

一方でいつしかさんは柔軟な人。

「笑い袋がそういうなら」と型9面として作業を続行する。

間違ってる気がするけど柔軟だから

"笑い袋の指示で作業する"。

 

笑い袋は慌てて類似製品を取りに行った。

責任は笑い袋ね、という雰囲気を出すとすぐ動いてくれる。

 

理科でいう、無責任の法則。

穴の空いたお皿に責任を乗せると

普通は穴から流れ出るんだけど、

穴を塞ぐ事により責任は流れていかない。

しかし無責任の力が加わると穴を塞ぐ物を笑顔のまま必死こいて退かして責任を流してしまう。

これが無責任の法則。

 

 

 

類似を持って戻ってきたが、

何も類似点が無い製品の仕様書を持って来た。

加工の工程まで違う。

外形型の質問してるのに型を使わない製品を持って来てどうする。

 

 

 

 

 

 

 

現場に行くと天気娘が笑い袋の被害者の会を開催。

ちなみに天気娘はこの後健康診断があるから現在昼抜きで空腹中。

 

 

天気「やられたよ!これ。何も言わずに置いていったの!」

 

笑い袋の字で『早めにやってもらえるとたすかります』とコメントが書かれていた。

 

天気「18日っていつだよ?明日じゃん!」

わたし「明日なのに口答じゃなかったんですか?この後天気娘さん健康診断行くから作業止まるのに」

天気「そうだよ!」

わたし「昨日の報告書と同じ事になってますよ。

『置いたんだから後はその人の責任でーす』って。

昨日の話は毛ゴミが混入してた不良の件なんですけど、

原因は笑い袋さんだったけど、出荷検査したのがパートさんだったってNさんに言ったら

『流出の所はパートさんに対策書かせていいよ』って言われたもんだから今朝、そのパートさんの机にバーン!と報告書置かれてたんですよ。

Nさんはそんな極端な事をしろって言った訳じゃないと思うんですけど」

天気「考え方が人と違うのね。

あたし隣のさんに言ってるけど、『腐っても社員でしょ!』って」

笑い袋にも同じ事が言えるわね!のニュアンス。

 

どんどん言ってやって。

 

 

 

 

 


夜。

流出させたのは自分じゃない=パートさんが出した不具合

という事で昨日と打って変わって、堂々とした態度で報告書を再提出して来た笑い袋。

この態度はもう他人事と化してる時のだ。