半休取っただけで。
隣の上司が昼に帰ると言っていた。
家のプリンターを修理に出すらしい。
その話を聞いた際、
口を尖らせて人差し指にチュッチュッチュッと口付ける音を立てながら
ヒミツね♡のポーズを見せられた。
隣のは何も考えずに自分の出荷の日に半休を取るので、後は部下のパートさん任せになる。
半休取らなくてもパートさん任せなので問題はない。
有休のタイミングは隣のの好きにしたらいい。
そういう話では無く、
どの部署も休出するかどうかの瀬戸際の慌ただしさ。
そんな時にプリンター修理が理由で休みをとるなんて…!という話でも無く、
わたしはチュッチュッチュッ♡ポーズに不快指数MAX、怒り爆発しそうになった。
①昼休憩
パートさん「隣のさんどうして帰ったの?」
わたし「大事な用です。家のプリンター修理に出すんですって」
パートさん「修理しないと年賀はがき作れないから?」
なるほど。
社内の人全員の住所を聞き、
毎年お手製の凝った年賀はがきをくれる隣の上司。
律儀な人。
ある年は、海外にひとり旅に行った時の思い出を綴った年賀はがき。
ある年は、心理カウンセラーの講習に行ったから相談に乗れます。お金の話でも、恋愛の話でも。と綴られた年賀はがき。
10年近く働いているけど、その2年分しか記憶にない。
読んだら負けだ!くらいに思って名前だけ確認して裏を見ないように仕舞っている。
即捨てないのがえらいよね。
隣の上司の年賀は年賀らしさのカケラもない。
どういう訳か読むと損した気持ちになる。
年賀はがきを自分充実してますのアピールの場だと思っている節がある。
某SNS扱い。年一回の更新。
わたしよりまめに更新してるな。
②残業前休憩
取締&じじい「なんで帰ったの?」
わたし「大事な用です。やらないと年越せないんです。家のプリンターの修理です」
取締「そんな理由で…」
ボス「あぁ、なんか言ってた言ってた。」
さすが親友。なんでも聞いている。
親友「またインプラント入れに行ったのかと思ってた。ほぼインプラントに変えたみたい。」
じじい「インプラントに変えるってことは虫歯がすげーんだろ」
わたし「歯といえば、隣の上司さん、
お客さんと電話してる時に喋り方がモグモグした感じなんですよ。
食べながら喋ってるのかなって思ったら
ティッシュで歯を磨きながら喋ってるんですよ」
取締「イヤー!それ見てどう思った?」
わざわざなぜ聞く。
わたし「鳥肌です。電話越しのお客さんは食べながら喋ってると思ってますよ」
そこから隣のが出っ歯を直したという話になり、顔の整形に話が至る。
ただの悪口になってるが、不快指数MAXにされたので聞こう。
じじいは女性に甘いところがあるが、
隣の上司だけは本当に嫌っている。
取締も具合が悪くなるほど嫌っている。
話が止まらない止まらない。
その流れで取締は必ずわたしに話を振る。
わたし「顔は整形して性格は矯正した方がいいですよ」
取締「言うね〜!」
取締は隣のが悪く言われてるのを聞くと満足する性質がある。
隣の上司のチュッチュッチュッ♡を見たら倒れるんじゃないか。
部下のわたしだからMAXで済んでいるようなもの。