いつしか日記

日々の日記。圧倒的に仕事の話。

記憶喪失の素人

2021.8.9


月曜日。

カレンダー通りなら三連休の最終日だけど

うちはお盆休みにくっつけたので営業日。

交通機関の休日ダイヤややこしい。

 


朝の打ち合わせにて。

今日、会議だったらしいが殿が来ないと言うので盆休みの明けにスライドされたらしい。

休み明けの月曜日と言ったら超忙しそうだけど。

え、殿まさか旅行か?

 

 

 

 

 


朝の打ち合わせが終わり、

部門長のNは自分にだけ報告されなくて寂しい思いをしているあの件について追求をする。

 

 

 


N「なんかS社で不具合出たの?」

笑い「不具合?」頭コテン

N「出てない?」

笑い「不具合?」頭コテン

N「出てない?」

同じやりとりが連続したけどコピぺの失敗ではない。笑い袋がとぼけてるだけ。

 

笑い「・・・・・・あっ!えとぉー・・・

キャンセルする・・・品物が・・・あたしが間違えてしまって・・・」

 

"逃げられないかもしれない・・・!!"

そう思った時、笑い袋のかつての記憶が蘇ってきた。

 


笑い「ほんとはこの『チョコミント』をキャンセルしないといけなかったんですけど、

・・・こっちの、「チョコチップ』の方を送ってしまって。

・・・でぇ、こっちはもう作って昨日送ってしまってぇ、でぇ」

 

この小さい『ぇ』を言ってる間に作戦を考えている。そんな間がある。

思考のカロリー消費が半端ない。

取り繕いダイエット。

 

で、先に書くと、

(引き出す為にわざと)Nが間違った事を言うと

笑い袋はすぐにNより『自分が上だ!』って勘違いし始めるよ。

小さい『ぇ』の使い方が変わるよ。

(こういう時口が滑るんだよな)

 

N「ん?ん?何?キャンセルしないといけないのを『チョコミント』でしてしまって?」

笑い「いや!逆でぇす。こっちを生かしてしまってぇ、こっちをキャンセルしてしまってぇ、ほんとはこっちが必要だったんです。

えとー・・・あたしそれを気づかずにT県に送ってしまってぇ」

N「気づかずに?」

笑い「はい」

一瞬で不貞腐れた。自分で言った事だったよね??

 

N「ん?キャンセルするのを気づかずにってこと?」

笑い「あ、違います!間違えてるのを気が付かずに、えっとぉ、『チョコミント』をT県に送ってしまって、でーーー

S社さんから、こっちが届いてないんだけどって問い合わせで、初めて気が付いて、でぇ、ちょうど」

ここでOが合流。

 

N「キャンセルを間違えて?『キャンセルを間違え違う物が行っちゃった』」

笑い「ここの『チョコ』を見てしまって、『チョコ』と『枚数』だけ見てぇ、こっちをキャンセルしてしまった」

 

『枚数は合ってたのえらいね』ポイント稼げると思ったのか、

印象に残る様に『枚数』をねっとりと言った。

 

先日あったテレコ10件の『リンゴとパイナップル』の時は枚数すら確認していなかったので、

今回は枚数だけは確認したらしい。

・・・今回は偶然合ってたんだと思う。

 

 

O「違う物をキャンセルしたってこと?」

笑い「そうです!」

おめでとう正解です!って感じでNは褒められた。


笑い袋は終始『ミスをしたけど何か?』といった態度だ。弊社のランボーを彷彿とさせる。

『お客さんにももう届けて終わった話ですけど?』というニュアンスをお漏らししている。

大人なので人がお漏らししてもスルーしてあげる。

 

Nだって別にお漏らしが見たかった訳ではなく、

真相を聞き出してこれからどうするのかを聞きたいんだと思われる。

 

 

笑い「このぉー違う物をキャンセルして、でぇー、S社さんから問い合わせが来て、でぇー」

O「注番とかは合わせずに?」

笑い「・・・・・・」

嘘つこうかめっっっちゃ葛藤する空気を漏らしている。またお漏らし。

 

笑い「・・・・・・おそらく。

見てなかったと思います。もうそれ、そこが違うっていう風に」

O「何を見てキャンセルしたの?」

N「依頼書はどうなってたの?」

 

笑い「依頼書は元々打っててぇ、でー・・・」

N「キャンセルの時はキャンセルにしない?」

笑い「あ、してます」

当然でしょ!と急にドヤッとした。

 

笑い「これはたまたま1個だけでぇ」

N「たまたま1個だけでもキャンセルはするよね?」

笑い「はい」

調子を崩されて不貞腐れた。

 

笑い「あ、じゃあこれが無いんだーって言って、あの、・・・仕舞った」

N「うん・・・まあ、そうなるってことはそう言うことだよね。何かしらの落ち度があるってことだもんね」

 

はい、すみま・・・

 

笑い「こう見れば1番分かりやすかったんですけど。内容違うんで」

 

いや今分かりやすくNが反省する流れ作ったじゃん。

代わりに言いそうになったわ。

 

N「え、図番見ないの?」

笑い「あっ図番っ・・・も、本来は見るべきだったと」

O「え、図番と注文書とは・・・」

N「キャンセルする時にチェックしない?」

 

さては言い繕うのに必死で今までNの話聞いてなかったな?っていうお漏らしを盛大にした。

いくら大人でも流石にもうスルーは出来ない。

 

 

 

 

製品に大きく印刷されてる

『チョコミント』という字の『チョコ』と、

『チョコチップ』という字の『チョコ』で間違えたらしい。

『チョコ』間違い。

 

 

一応言うと、うちには各工程でチェックシートがちゃんとあるよ。

それに注文書との照合なんてどこの世界でも基本手順。

たまにのミスならともかく、笑い袋は他の事でもとにかく確認不足が多い。

 

 

製品それぞれに番号が振られていて、それがその製品の登録番号(図番)・・・名前になる。

 

笑い袋は名前も年齢(注番)も確認せずに

顔(印刷内容)パスで発送した。そしたら間違っていた。

 

笑い袋が警官だったら顔が似てるというだけで犯人だと決めつけて誤認逮捕連発している。

 

 

 

1箇所でもチェックシート通り注文書と照合していれば間違えに気づけただろうに。

あ、今回は日付と数量だけは合ってたんだっけ。

2箇所もあってるじゃん。

 

 

先日のテレコ10件も確か同じ原因。

顔パスした。

 

 

 

Nの追求は続くが、途中から笑い袋のチョコチップの言い方が『チョコチップ♡』になる。

急にハートのニュアンスを足して来た。

どういう事なのかは分からないが

もうこれ以上漏らすものも無いという事だろう。

 

床ビッチョビチョだけどね。

 

 

 

理解する必要は無いけど、

一応話をシンプルにすると、

 

お客さんは『チョコミント』と『チョコチップ』を注文し、

『チョコミント』をキャンセル。

笑い袋は『チョコチップ』をキャンセルして『チョコミント』を送った。

理由は『チョコ』が同じだったから。

という簡潔に終われる話。

 

 

 

 

笑い「・・・・・・キャンセルの時は、キャンセルきたーって言うのでじゃあこれって、特にチェックをしていなかったのと」

N「あのー、キャンセルっていうのは基本的にあたしたちが勝手に答えられないんだよ」

笑い「うん」

そんな事知ってますけど?を『うん』の2文字で表現してきた。

 

N「営業が判断しなきゃいけない」

笑い「うん」

N「あたしたちが勝手にキャンセルっていう風な判断を、要するにお金の、金額がベースの事だから」

笑い「ふんふん」

これはもう聞いてない。

 

N「必ず営業確認をしてから、出来る出来ない、やるやらない。やらない場合もあるのよ」

笑い「ああ、はい」

もはや相槌打ってるだけ。

Nも諦めないな。

 

N「納期が近いやつとか。自分たちはキャンセルだラッキーって思うかもしれないけど」

笑い「うん」

N「営業はお金が取れるか取れないかで見てるから。作業かかっててお金発生してるかもしれないから。

だからあたしたちが勝手にキャンセルしちゃいけないのよ、実は。」

笑い「それは〜あの、鳩おじさん(営業)に確認してます。

あたしがキャンセルしたのを間違えてしまっていたので。」

 

はい。ここ。ここ。

後で重要になるセリフを笑い袋が言ってるよ。

笑い袋が報告書上げてこないから20日の日記にならないと繋がらないんだけど。

 

 

 

笑い「あたしが一回キャンセルでぇ・・・やっ・・・やりかけてしまってぇ、言われてるんでぇ、一応、そこは(知ってます)。」

 

『やっ・・・』の続きは『やってしまった事がある』。

未然に防いだ事にして誤魔化したのが分かる。

口を滑らせてまた反感を買う様な事を言いそうになってブレーキがキキキキキーッとかかった。ならいいが、

笑い袋は誰の前でもこれをよくやる。

反感を買うとかじゃなくて自分の評価を下げるのを怖がっている。

まず上げてから怖がって欲しい。

 

 

 

 

ところで、

笑い袋はなんでNが怒ってる(口調は落ち着いてるけど)のか分かってない。

だから『ケチをつけられている』という愚痴が出る。

 

『こうやって間違えちゃいましたけど何か?』

と状況説明のみで終わると思っている。

対策なんてしなくても次回はもう間違わないもんって過信があるから。



 

 

 

 

昼に、

『なんでNさん怒らせたのか意味わかりました?』って聞いてみようと思ったが、

笑い袋はさっさと別の席に着席した。

多分だけどわたしの事も避けている気がする。

寂しいなー

 

全部聞いてたからその話を振られるのが嫌で避けてるレベルだと思うけど、

Nの事はあからさまに避けている。

Nが部屋にいるとメールのチェックにも来ていない。

Nは寂しそうにしていた。

こんな表現するとNが嫌な顔するだろうけど。

 

 

 

 

天気娘に今朝の笑い袋の話をした。

Nが「S社で何かあった?」と聞くと、

「なんかあったかなー?」とすっとぼけてたと。

 

天気娘は爆笑して「隣のさんと同じじゃん!モノマネ完璧じゃん!」と笑っていた。

 


ほんまや。

頭を横にコテンとする仕草まで完コピしてた。

都合が悪くなると急にすっとぼける隣のは本当にやべー奴だと思ってた。

・・・だから拒否反応が出たのか。

 

ただ、記憶喪失のプロとしてやっていくとしたら難しい。

中途半端な記憶喪失演技だから余計に腹が立った。

この場を煙に巻けりゃーいいやーって浅はかさが隣のと笑い袋を記憶喪失の素人止まりにしている。

 

 

次また記憶喪失になったら話捏造して

「こうだったじゃん」って口挟んでみようかな。

ちゃんと本人以外にはネタバラシするけど。